業績を上げていく3つの手

中小企業で時折見られるのは、利益を得ようとして売上をどんどんあげることにより赤字に転化してしまうケース。

業績を上げていくためには、売上アップの前にやらなければならない2つのことが存在します。

まず最初に着手しなければならないのは、変動費の削減。

変動費とは、製造業であれば、製品原価のこと、販売業であれば仕入れ原価の事。
今の自社は、粗利益率(売上総利益率でも可)がどれくらい算出しているか? おそらくこれは念頭にあることでしょう。この粗利率が低ければ決まって赤字になります。
業界平均に比べてどうなのか?少なくとも平均値を下回ってはやっていけません。できたら業界平均の何割か高い粗利益率を確保したいところです。

2番目の手は、固定費の削減。
固定費とは、販管費であり、会社の諸々の経費を指します。
どの会社も最も多く占める固定費は人件費です。赤字になる会社の特徴はこの人件費がかかりすぎているケースです。
近年では、国策で賃金をアップしなさいと言われ、ますます労働分配率(粗利益に占める人件費の割合)が上昇しています。

また、これだけの物価高になれば、雇用する側としても、賃金を払えるなら上げて従業員の生活を少しでも豊かにしてモチベーションが上がっていけば好循環です。
よって、人件費削減においては、一人当たりの給料を下げる事はできず、雇用する人数は多すぎないか?パートさんアルバイトさんは今のシフトでいいのか?惰性で4時まで勤めるパートさんを3時で上がらせられないか、午前だけの勤務で仕事が回らないか等、今いる人たちから大きな削減はできず、このように小さな削減を人件費に関しては探し当てて行くことです。


経営者がそんな細かいところまで着目できないでしょう。
よって、ここは全社運動で社員のリーダーに業績アップの勉強をしていただき、理解をした上で、部下たちの時間を再確認させていくこと。 そして、会社全体の人数に関しては、経営者が考えて手を打つことになります。
何らかの理由で退社した補填を自動的に行わないなど、これからの会社経営は、必要少数主義でなければやっていけないことを従業員に経営者の口からしっかり伝えて協力を仰いでいく。これについては、1人多役主義の育成が必須です。

その他費用については、探せばかなり削減できるものです。
経営者を含め、社員も「自分は経費削減に努めている、無駄遣いはしてない」と自覚もされていることでしょう。
しかし、固定費削減に本気で取り組むとたくさん出てきます。この削減を経営者が上から命令されたのであれば、社風も低下して逆効果です。この固定費削減も全社運動でゲーム化して進めることです。変動費削減と同じく上司社員にまず業績アップの勉強をしてもらい、進めていきます。

上記のように、変動費を削減して粗利益率を向上させ、日々かかる費用が従来よりもからなくなった会社の体質をまず作ってから、存分に売上をアップさせる活動に専念します。

経営者が売上第一を力説するから、営業社員は粗利益は二の次にして、売上金額だけ増やすことに専念するようになります。
大切なのは売上でなく粗利益です。
経営者は日々丁寧に売上だけでなく、粗利益を見ていかなければなりません。


私は㈱松田商店の代表取締役に就任して今年で○○年、そのうち○○期連続で業績をアップさせたという記録を持っています。
近年は我が社もご多聞にもれず、茶葉の仕入れ価格や諸物価高騰によるコスト上昇で苦戦を強いられていますが、それでも依然として、業界の中では良好な成績を納めています。

経営者はアスリートであれ! 良い業績を出すのが社長の役目だと、私は自分に言い聞かせながら経営を続けてきました。


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